こんにちは!eURO2023です。
2024年の泌尿器科学会、終わりましたね(7か月前ですが)
昨年もでしたが、ほとんどの発表は英語表記でした(しゃべりは日本語)。
更に、以前と比べてもinternational sessionが増えていたように感じました。
こう感じた泌尿器科医も多かったのではないでしょうか?
やばい、英語勉強せな。
英語ばかりのスライドを見せられても、「正直頭に入って来なかった…」と思ったのは私だけではないはず(と信じたい)。
私は現在アメリカに留学中ですが、英語はもともと得意ではなく、むしろ苦手な方です。苦手なので海外留学なんて全く考えていませんでした。
おそらく多くの日本人医師と同様、
読めるけど… 話せない、聞き取れない…
そんな自分が、英語嫌いを克服するために行っているルーティーンを紹介したいと思います。
再現性があるかは、わかりません(爆)が、このルーティーンをこなすことで、なんとなく英語力は上がっている気がしていて、海外留学をしてみてもいいかな、なんて気になりました。
今回は「泌尿器科医が英語力をアップさせる」のに有用(と思われる)なツールを紹介します!
「泌尿器科医が」と限定している時点でニーズが高い話ではないと思いますが(爆)、泌尿器科医以外の方でも参考になる部分があるかもしれませんので、よろしければザッと見てみてください!
Apple Podcast
英語を勉強する上でイチオシなのが「Apple Podcast」。
英語勉強関係のサイトではあまり紹介されていないのですが、以下に示すようなメリットがあると思います。
- 無料
- コンテンツが豊富で、飽きない
- 動画をみなくてよい
- 音声だけでなく、リアルタイムで文字起こしを見ることができる(!)
無料は正義ですよね。「タダより高いものは無い」とも言いますが、活用できるものは活用しちゃいましょう。
コンテンツがとても豊富です。下におすすめのpodcast番組を紹介していますが、これ以外にも聴くべき番組は沢山あると思います。
映像がないので、移動中に聞き流せます。これ、自分の中では一番のメリットだと思っています。
特に歩いている時に聴くことができるので、職場までの移動時間や帰宅時間を有効に使うことができます!
もちろん車でも聞けます。私も時々外勤時に聞くようにしていました。ただ単調になりがちなので、眠くなりそうだったら音楽やラジオに変えてくださいね(笑)
私は主に、移動中に下のコンテンツのいずれかを聞くようにしています。
英語で雑談!Kevin’s English room
ケビン、やまちゃん、かけ(podcastにはでてこない)の3人で活動しているKevin’s English roomが配信しているpodcast。
日本人だけどEnglish native speakerのケビンと、英語・フランス語・日本語のトリリンガル(Wikipediaでは朝鮮語、ロシア語、タイ語も話せると紹介されている)のやまちゃんの掛け合いを聴くことができる。
Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/Kevin%27s_English_Room)
基本はリスナーの質問を日本語で紹介し、英語で雑談するというスタンスで10分ぐらいの番組を配信しています。ほぼ毎日配信しているのかな?
とりあえず二人の英語は早い。聞き取るのは難しい。
けど時々日本語も挟むし、基本的には下らない(けど示唆に富んでいて面白い)日常会話を話すという感じで、他の番組にはないコンセプトで面白い。
移動中に何も考えずとりあえずイヤホンで聞いていればよいという感じで手軽。
良い意味で「教育的でない」、「英語教育を押し付けている感じがない」、いかにも「英語教材です」感がなく、ただ英語と日本語を折り曲げて会話しているというスタンス(を感じる)。
「ネイティブな英会話を、日本人向けに提供してくれている(日本語も時々交じる)」番組だと思います。
泌尿器科的なトピックではもちろんないので、どなたにでもオススメです!
BackTable Urology
次におすすめなのが「BackTable Urology」。
週に1回、泌尿器科のトピックを対話形式で配信してくれています。
50分程度で少し長いですが、最新の泌尿器科トピックスを無料で聴くことができます!
もちろん聞き流しでも良いと思いますが、BackTable UrologyではAI?が音声を自動で文章にしてくれています!
時々誤字はあるのですが(特に専門用語)、概ね正しい英語が書かれていますので、リスニングの確認にとても有用ではないかと思います。
毎週定期的にアップデートしてくれて、泌尿器科に関連した様々なトピックを流してくれるので、最新情報の勉強にもなるのではと思います。
薬剤や学会最新情報、臨床試験などの情報、手術についての話はもちろん、学生教育やGender Gap、燃え尽き症候群ついてのトピックなど、日本ではなかなか聞けない情報なども提供してくれます。
泌尿器科関係のpodcastでは一番オススメです!!
Youtubeでもチャネルがあります。Youtubeでは実際にリモートで会話している様子もみることができます。
PeerView Kidney & Genitourinary Diseases
次に紹介するのは「Peerview」の中の泌尿器科領域トピックスです。
Peerviewは泌尿器科だけでなく、ほぼすべての領域を網羅しており、泌尿器科以外の医師にもオススメです。
ホームページからは現地、またはオンラインでの講演会動画として視聴することが出来ます。
Backtableとの大きな違いは、「スライド」があることでしょうか。より講演会的な形で勉強しながら英語を聞くことが出来ます。
なので、podcastというよりはインターネットで動画視聴がより良い形態なのかもしれません。
移動しながらリスニングという観点でももちろんオススメです。
ただ、内容についてはBacktableと比べるとバリエーションに乏しいように思います。
主に薬剤の話が中心で、これはスポンサーによる影響が大きいのかもしれません。
だいたい、どれも1時間前後のボリュームなので、集中して通しで聞くのはかなり大変ですね…
EAU Podcasts
こちらは言わずとしれたEuropean Association of Urology, EAU(欧州泌尿器科学会)から提供されているpodcastです!
泌尿器科医ならEAUの名前は聞いたことがあるはずってぐらい、内輪では有名な学会です。
Podcast出してるんですね。
更新は不定期?のようですが、週に数回発信されることもあります。
このEAU podcastも、様々な領域を対話形式で発信してくれています。
ESMOとかEAUとか学会関係の話も多く、最新情報を掴むのにも良いかもしれません。
時間は10-20分前後で、ちょうどよいですね。
しかも、文字起こし機能まであります!
オススメの番組の一つです。ぜひ一度聞いてみてください。
Urology Care Podcast
泌尿器科領域のpodcastではこの「Urology Care Podcast」もあります。
Urology Care Foundationが主催のpodcastです。
このUrology Care Foundationは、主に患者さん向けに情報発信をされていて、
このpodcastも患者さん向けの内容となっており、分かりやすく泌尿器科領域の疾患の解説がなされています。
時間は10分から30分までとバラツキはありますが、まぁそこまで長くはありません。
ただ、更新が不定期で、月1回程度なので、私はあまり聞けていません…
Youtube
Youtubeも英語の独学には欠かせないコンテンツです!
- 無料
- コンテンツが豊富で、飽きない
- 動画でリアルな会話を観ながら勉強できる
Youtubeのメリットは、やはり動画ですよね。
リスニングは、口元をよく見ながら行うほうが良いという話も聞きます。
Youtubeにはもう数え切れないほどのコンテンツがあるので、もう好きなものを見てくれればよいかと思うのですが(爆)、その中で私が見ているコンテンツについて紹介していきます。
私はだいたい朝起きてからすぐか、寝る前に観るようにしています。
CNN10
アメリカのニュース専門チャンネルです。
アメリカの高校生向けに、分かりやすく10分にまとめられたニュース内容が平日毎日更新されています。
このチャネルは昔から見ているのですが、最初はもう全然なに言ってんのか(汗)
ただ、できるだけ毎日聞くようにしていると、少しずつ理解できるようになっている気がします!
アメリカのことだけでなく世界中のニュースを扱っており、時々日本の話題も出てきます。
日本ではあまりニュースにならない話題も扱ってくれています。
ニュースを分かりやすく説明しており、高校生向けに英語もやや平易なようです(ただ、スピードは尋常ではない…)
リスニング、かつ世界の時事ニュースを確認したい方にはとても良いチャンネルだと思います!
フレンズ英会話カフェ
アメリカで人気のドラマ「フレンズ」のシーンを題材に、英文・和訳・解説を取り入れながら解説してくれるチャンネルです!
あるシーンを、「字幕なし」「英語字幕付き」「英語字幕付き+スロー再生、解説」「英語+日本語字幕付き」の順に繰り返しながら、一つ一つの文章を丁寧に解説してくれています。
同じシーンを何回もみて、シャドーイングや解説で勉強しながら聞くことができるので、とても勉強になります!
フレンズ、あまり見たこと無かったのですが、面白そうですね。本編も観たくなります。
オンライン英会話(AI英会話を含む)
Podcast、Youtubeは主にリスニングを鍛える教材です。
無料ですし、コンテンツも豊富で飽きずに勉強できると思います。
ただ一方、やはりリスニング能力だけを鍛えても仕方がないですよね…
実際に会話するために、どうしてもスピーキング能力を鍛える必要があります。
英会話教室は避けて通れないですよね…
最近は、下記に示すようなオンライン英会話が充実しています。
お金はかかりますが、やはり実際に勇気を出して英会話してみて、続けることで自信もついてくると思います。
私が実際に受けている(受けていた)オンライン英会話について、紹介させていただきます。
Native Camp
Native Campには大きく分けて2つのプランがあります。
- ちょこっとキャンプ
- プレミアムプラン(標準プラン)
ちょこっとキャンプは、月額2,980円(税込)で、1日10分までのレッスンを受けることが出来ます。
プレミアムプランは月額6,480円(税込)で、1日何回でも、25分までのレッスンを受けることが出来ます。
私はプレミアムプランに加入していました(加入当時は、ちょこっとキャンプのプランは無かったように思います)。
ネイティブキャンプの最も推しポイントは、
1分からレッスンできる!
ことです。
さすがに1分では何も出来ませんが(汗)、
他のオンライン英会話では、25分などの縛りがあって、どうしても30分程度は時間を作らないといけません。
その点、ネイティブキャンプでは5分から10分でもレッスンをいつでも受けられます!
私は外勤帰りに、田舎駅のホームで電車待ちの間に受けたりしていました。
なので、毎日続けるという目標は達成しやすかったです。
5分とか10分とか、短い時間でレッスン成り立つの?と思われるかもしれませんが、
短時間でも取り組める教材もありますので、そこは問題ないと思います。
私は当時、プレミアムプランを選択していたので、本当は1日に何回でも受けることが出来ましたし、受ければ受けるほどトクだったと思うのですが、結局1日5分から15分程度しか受講していませんでした。
臨床医は時間が取れませんよね…。
なので、今でしたら「ちょこっとキャンプ」プランもありますので、このプランから始めてみてもいいかもしれません。1日5分×2のレッスンでも、続ければスピーキングの自信はついてくると思います!
無料トライアルもやっているみたいなので、気になる方はぜひ試してみてください。
QQ English
QQ Englishは1回25分のレッスンで、下記プランがあります。
- 月4回コース(月額2,980円、税込)
- 月8回コース(月額5,480円、税込)
- 月16回コース(月額8,480円、税込)
- 月30回コース(月額12,980円、税込)
QQ Englishの利点は、講師が全員ブースから授業を提供していること(他のオンライン英会話は、自宅などで講師がレッスンを提供するため、接続が悪いことがある)、カランメゾットを提供していること、だと思います。
カランメゾットについては、QQ Englishからの以下の文章を引用します。
カランメソッドとは徹底的に反復するように設計された英語学習法です。
英国で誕生以来、50年以上にわたり世界中で支持されており、他の学習方法と比べ「1/4の学習時間でケンブリッジ英語検定プレリミナリー試験に合格できる」ことが実証されています。
QQEnglishは、日本で初めてロンドンのカラン協会から正式に認められた認定校です。
「時間をかければ英文を言えるのに、すぐに口から出てこない」
「文法があいまいで、単語の並べて会話してしまう」
「ナチュラルスピードの英語を聞き取れない」そんな方はぜひ、カランメソッドを試してみてください。
教科書をつかって、講師からの質問(爆速)に瞬時に答えないといけません。
考えるのではなく、質問に対して定型的に答えられるように設計されていて、反射能力を鍛える感じでしょうか。
大学院生の頃に1-2年ほど続けましたが、とりあえず喋って答える!みたいな能力はついたような気がします。
よく聞かないと答えられないので、リスニング能力も同時に鍛えられます。
ただし!気合を入れて受講する必要があります。復習も欠かせないので、結構時間がかかります。
勤務医で受講するのは少し大変かもしれませんが、やる気に満ち溢れている方は試してみてもいいかもしれません。
講師のレベルは一様に安定していたように思います。
スピーク
こちらは「AI英会話」です。
なんと、あのchatGPTを開発したOpenAI社が出資している、アメリカ発の英会話アプリです。
最近はこのアプリを使って勉強しています。
要は、AI講師と英会話をするという感じです。
大体会話は成立しますし、うまく話せていると非常にスムーズです。
一方、発音が微妙だったりすると、うまくAIが聞き取ってくれず、意図しない英単語に変換されて、会話がめちゃくちゃになります…(笑)
なので、がっつりと英会話をしたい!という方にはあまりオススメしません。ストレス溜まります。
最大のメリットは、「発音をしっかりと矯正してくれる」ことと、「正しい英文法での会話を教えてくれる」ことです!
オンライン英会話は、発音とか文法とかどうだっていいから、兎に角アウトプットして話しまくる!
…のが良いと私自身は感じているのですが、ある程度めちゃくちゃでも講師の方がなんとなく雰囲気を読んでこちらの意図を理解して、会話を続けてくれます。
良い講師はレッスンの最後に、分かりやすく文法や発音の間違いも指摘してくれるのですが、自ら会話を聴き直したりしないと、復習が難しいです。
なので、オンライン英会話だけだと、どうしても自分が正しい文章を話せているのか、正しく発音できているのか、不安になります。
その点、スピークだとAIが判定するので、容赦ないです(笑)
間違った発音だと永遠に理解してくれません。。なので、正しい発音を行う習慣が身につきます。
英会話後にもフィードバックがあり、間違った文法は正しく修正してくれます。
また、英会話だけでなくレッスンも豊富で、気になる構文は保存できて復習できます。
あと、よく言われるのが「AIだと実際の人間ではないので、英会話する敷居が低い」という点。
確かにオンライン英会話だと、レッスンを始める前は結構緊張します。
その点、英会話を始める出発点として、スピークなどのAI英会話を選んでも良いのかもしれません。
ただし、やはり実際の英会話に比べるとまだ不自然になってしまうので、英会話メインで勉強したい方には、オンライン英会話をおすすめします。
スピークにも7日間の無料トライアルがあります!
料金プランは以下の通り(2024年11月現在)。
- プレミアムプラン 月額1800円(年払いで12800円)
- プレミアムプラスプラン 月額4000円(年払いで29800円)
オンライン英会話よりは安いです(まぁ、人件費かからないですからね)。
オンラインプラスだと、AIの質が上がるらしいです。あと、AIとの英会話が無制限になります。
ただ、私はそこまで時間を割けないので、通常のプレミアムプランを選択しています。十分だと思ってます。
さいごに
いかがでしたか?
私は上記のような素材を使って英会話・リスニングの勉強をしています。
英語力は上がっている…ような気がしています(笑)
勉強の仕方は個々人によって異なってきますので、上記も参考にしていただきながら、自分なりの勉強法を確立してもらえたらと思います。
結局は、少しずつでもコツコツ勉強を積み重ねるしかないですからね…
飽きない方法で、楽しく英語を勉強してもらえたらと思います。
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